
これまで企業の福利厚生といえば、住宅手当や家族手当といった画一的なものが一般的でしたが、働き方やオフィスのあり方が飛躍的に多様化した昨今、法人向けに展開される福利厚生サービスにも大きな変革が生まれています。時代に即さない従来型の福利厚生は、費用対効果や求職者からの印象といった面でも懸念が多く、戦略総務・人事の一環としても時代に即したアップデートが求められます。
今回は、「福利厚生をコストから投資へ」というキャッチコピーを掲げる次世代型福利厚生プラットフォーム『HQ』を軸に、近しい特徴を持つ法人向けサービスを複数ご紹介します。健康経営を軸に幅広い複合的サービスを展開する『snaq.me office (スナックミーオフィス)』をはじめ、各社の特徴を見比べていきましょう。
※本記事の内容は執筆時のリサーチによるものです。閲覧いただいた時点で各サービス内容が変化している場合もございます。料金やプランなどの詳細については各サービス窓口へお問い合わせください。イメージ画像は各サービス・運営会社さまの公式サイトより。
HQとは

福利厚生を通じたEX(Employee Experience=従業員体験)プラットフォームを手がける、株式会社HQによる複合的法人向けサービス『HQ』。従来では単なる「コスト」と捉えられがちだった企業の福利厚生を「投資」としてまなざし、人事戦略に紐づくカスタマイズ性の高い福利厚生サービスを提供しています。成長とやりがい、ライフサポートやウェルビーイング、組織とメンバーのつながりといった組織運営における幅広い分野にアプローチ可能。社員の生産性最大化を叶えるワンストッププラットフォーム型ソリューションとして、従業員満足度向上にとどまらない多角的な導入成果が期待できます。
HQシリーズと銘打たれているように、商材や目的の異なる法人向けサービスが複数展開されており、AIによる従業員個々人へのパーソナライズ機能が搭載された【カフェテリアHQ】をはじめ、リモートワークの環境整備に特化した【リモートHQ】、有資格者による本格的なオンラインセッションを受けられる【コーチングHQ】などその種類はさまざま。今後もインセンティブや子育て支援、社員同士で贈りあうサンクスカードなど多彩なサービスのローンチが予定されており、福利厚生を起点にした組織力強化を狙う企業におすすめです。
【関連記事】福利厚生代行おすすめ5選比較!導入メリット・サービスの選び方・注意点を解説
おすすめの類似サービス比較表
カフェテリアプランを中心に、福利厚生にまつわるあらゆるニーズを満たせる『HQ』ですが、社内環境改善に役立つアウトソーシングサービスを導入したい、パッケージプランで従業員満足度を高めたい…といった場合は、以下のようなサービスがおすすめです。『HQ』との類似点・相違点を踏まえながらご紹介します。
設置型福利厚生にeラーニングが付属『スナックミーオフィス』

【HQとの類似点】サービス運営にAIを活用している/リモートワーカー対象サービスがある/学習コンテンツを利用できる
【HQとの相違点】商材特化型パッケージプランの福利厚生/健康促進にフォーカスしている
【こんな企業におすすめ】福利厚生をパーソナライズしたい/ラーニング教材を活用したい/健康経営を推進したい/企業側でサービスをカスタマイズしたい
「無添加マルシェおやつ」商材を主軸とし、健康経営や社内コミュニケーション活性化にアプローチする複合的福利厚生サービスです。朝食から夜食まで時間・シーンを問わず利用できる無人売店型置き食のほか、リモートワーク社員に贈れるデジタルギフト、置き食サービス料金内で見放題のeラーニングコンテンツなどを幅広く網羅。企業ごとの利用傾向をAIに学習させて配送ラインナップに反映することで、長く利用するほど好みに合っていくパーソナライズが進行するほか、売れ残り防止による食品ロス削減効果も見込めます。

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パッケージプラン・カフェテリアプランを網羅『イーウェル』

【HQとの類似点】カフェテリアプランの福利厚生/商品やサービスを優待利用できる
【HQとの相違点】優待・割引に特化している
【こんな企業におすすめ】優待・割引系の福利厚生がいい/企業側でサービスをカスタマイズしたい
パッケージプラン型の福利厚生サービスとして高いシェア率を誇る『WELBOX (ウェルボックス)』を提供するイーウェル社では、『WELBOX』との併用・連携がおすすめのカフェテリアプラン型サービスも取り扱っています。カフェテリアプランで従業員に付与されるポイントは『WELBOX』の提供メニューでも使えるため、企業側で設計した目的(リラクゼーション利用やスポーツ利用など)に合わせてポイント消費率を高められます。
【詳しくはこちら】WELBOX (ウェルボックス)とは?料金や評判、代替・類似サービス比較5選を解説
在宅勤務者も利用できるパッケージサービス『Perk』

【HQとの類似点】リモートワーカー対象サービスがある/商品やサービスを優待利用できる
【HQとの相違点】パッケージプランの福利厚生/優待・割引に特化している/親族も利用できる
【こんな企業におすすめ】優待・割引系の福利厚生がいい/リモートワークを今後も推進する/福利厚生はエンタメ要素を重視したい
大手採用プラットフォーム『Wantedly (ウォンテッドリー)』で法人向けに展開される、ウォンテッドリー株式会社による福利厚生アウトソーシングサービスです。業務のスキルアップから余暇の充実まで、幅広いニーズを満たす1,000以上のサービスをお得に利用できます。リモートワーク環境充実化を目的とした利用も推奨されており、働き方や導入拠点の状況を問わずフレキシブルに活用できる点が人気のポイントです。
【詳しくはこちら】Perk (パーク)とは?料金や評判、代替・類似サービス比較5選を解説
住まいや冠婚葬祭もフォロー『リソルライフサポート俱楽部』

【HQとの類似点】商品やサービスを優待利用できる
【HQとの相違点】パッケージプランの福利厚生/親族も利用できる/優待・割引に特化している
【こんな企業におすすめ】優待・割引系の福利厚生がいい/従業員の生活を手厚くサポートしたい
企業の所在地や従業員の年代を問わず、公平に利用できるポイントに重点を置いたパッケージプラン型の福利厚生サービスです。社員のライフステージが移り変わっても長く利用できるよう、出産・育児・冠婚葬祭といったライフイベントに寄り添う優待を幅広く網羅しています。会員専用サイト『メンバーズナビ』は2親等以内の親族も利用でき、従業員の長期勤続が見込める大手企業や老舗企業への導入に適しています。
割引率の高さ・使いやすさが魅力的『福利アプリ』

【HQとの類似点】商品やサービスを優待利用できる
【HQとの相違点】パッケージプランの福利厚生/優待・割引に特化している
【こんな企業におすすめ】優待・割引系の福利厚生がいい/福利厚生はエンタメ要素を重視したい
全国70,000店舗以上で優待・割引を利用できる、パッケージプラン型の福利厚生サービスです。運営会社が提携店舗へ仲介手数料を請求していない仕組みにより、他社サービスより割引率が高い点が大きなメリットのひとつ。専用アプリの操作性やデザインにもこだわっており、プッシュ通知や検索機能も充実。アウトソーシングサービスによくある、使い方のわかりにくさ・煩雑性による利用率低減を防ぐことができます。
HQの主なメリット
福利厚生を従業員一人ひとりにAIで最適化
企業が従業員にポイントを付与し、そのポイントを消費する形でサービスを利用するという基本的なカフェテリアプランの仕組みは他社と同様ですが、『HQ』の最大の特徴はAIを活用したパーソナライズ機能。従業員が年齢や職種、所属部署や家族構成といった簡単なアンケートに答えて情報をインプットさせることで、数万点におよぶ多彩なアイテム・サービスの中から各々に適したものがリコメンドされます。
またAmazon社と提携しており、Amazonで販売されている商品を【カフェテリアHQ】内でそのまま1クリック注文できる点も特徴的です。使いやすさにこだわったUI/UX設計でシームレスな購入体験を実現しているほか、紙の領収書を生成AIで自動読み取りできるAI-OCRカメラ機能も搭載。入力ミスが起こりやすい申請・精算のアナログな手間もかからず、総務・経理の負担削減に直結します。
リモートワークの生産性向上に注力
在宅勤務中の社員を対象にした福利厚生アウトソーシングサービスといえば、全国各地の飲食店を優待価格で利用できるものなどが一般的ですが、『HQ』の【リモートHQ】はリモートワーク環境整備に特化しているのが大きなポイント。デスクやワークチェア、PC周辺機器などの在宅勤務に役立つ備品(1,000点以上)を社員自身が自由に選び、リーズナブルなレンタル形式で利用できます。自宅での業務環境整備費として支給する、いわゆる「テレワーク手当」は給与の一環として課税対象になりますが、【リモートHQ】では非課税要件を満たし、従業員の電気代・ネット代のサポートまでを会社負担で賄えます。
有資格者によるオンラインコーチングも利用可能
法人向けコーチングに特化した【コーチングHQ】では、役員・管理職・女性社員・新入社員など、組織課題ごとにさまざまなターゲットを想定したオンラインセッションを受講できます。「攻めの法人コーチング」と謳われているとおり、経営陣を対象にした本格的なエグゼクティブコーチングもラインナップされており、費用は題材を問わず一回あたり5,000円からという低価格を実現。外部講師を招く研修を実施する際の、会場確保やスケジュール調整といった煩雑な工程をまとめて削減できるオンライン形式も魅力的です。
HQのデメリット・注意点
運営時は人事戦略との連動が求められる
たとえば社員の自己啓発やスキルアップを願って導入するも、実際に利用されているのは飲食店の割引ばかり…といったケースが想像できるように、カフェテリアプランの福利厚生におけるよくある失敗例のひとつとして、企業の導入意図と実際の利用傾向の乖離が挙げられます。従業員自身がサービスを自由に選択できるカフェテリアプランの特性上、福利厚生を業務パフォーマンス向上などに役立てたい場合は、企業側で明確な指針をもったうえであらかじめメニュー設計を行う必要があります。管理者ダッシュボードで利用状況を詳細に可視化できるので、専門コンシェルジュの支援を受けながら適切な設計に臨みましょう。
エンタメ需要より実用性重視の側面が強い
『HQ』は業務生産性向上をトリガーに投資対効果最大化をねらう福利厚生サービスなので、たとえば福利厚生を通じて純粋に従業員を喜ばせたい、プライベートを充実させてほしい…といった想いがあったり、逆に特定のねらいがなく、ひとまずカフェテリアプランでさまざまなニーズを広く浅く満たしたいといった場合は、ほかの法人向けサービスの方が適することも。レジャーや宿泊の割引といったエンタメ需要が手厚いアウトソーシングサービスも多く流通しているため、導入前に目的を今一度見定めることが大切です。
オフィス環境充実化施策としては不向き
カフェテリアプランやリモートワーカーを対象とした福利厚生アウトソーシング全般に言えることですが、基本的に従業員がそれぞれ各自で利用するサービス(学習促進/子育て支援/フィットネス施設利用/書籍購入/ライフサポートなど)を扱っているので、社内環境をよりよくするための福利厚生としては不向きです。従業員の出社利用を前提に、オフィス空間の物理的な充実化を推進している場合は、オフィスカフェ設備や置き型の社食、オフィス向けグリーンサービスなどを活用した拠点づくりがおすすめです。

執筆者 中川栞|株式会社スナックミー ライター・エディター
Web制作会社の管理職としてライターの指導・教育に従事したのち、株式会社スナックミーでコンテンツ制作を手掛ける、おやつライター兼エディター。安心・安全の「おやつ時間」の楽しみ方や、暮らしや職場におやつがある日々の豊かさ、福利厚生置き菓子の魅力を軸に、自社オウンドメディア『snaq.me magazine』の記事や商品パッケージのコピーライティングなどを担当。好きなおやつは『スナックミーのやさしいキャラメル』と『キングソロモンデーツ』。
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