
社員の自己研鑽を支援する「学びの福利厚生」に注目が集まっています。なかでも電子書籍を活用したサービスは、場所や時間を問わず利用でき、通勤時間や休憩時間の有効活用を後押しするとして、多くの企業で導入が進んでいます。
今回は、社内の読書文化づくりを支援する『Sharelot (シェアロット)』を中心に、近しい特徴を持つ福利厚生サービスを紹介します。自社に適した福利厚生選びの参考として、ぜひご覧ください。
※本記事の内容は執筆時のリサーチによるものです。閲覧いただいた時点で各サービス内容が変化している場合もございます。料金やプランなどの詳細については各サービス窓口へお問い合わせください。イメージ画像は各サービス・運営会社さまの公式サイトより。
- Sharelotとは
- おすすめの類似サービス比較表
- 書籍と社内資料をまとめて管理『BOOK TECH biz』
- 家族と一緒に読書を楽しめる『Gakkenブックアップ』
- 本の要約を10分でインプット『flier business』
- セレクトされた紙の本が届く『オフィス書店』
- 最新情報をキャッチアップ『日経電子版 for 福利厚生』
- Sharelotの主なメリット
- 「読みたい」気持ちを引き出す仕掛けがある
- テレワーク環境でも公平に利用できる
- 書籍ラインナップのリクエストに対応している
- Sharelotのデメリット・注意点
- 無理なく継続利用できるかコスト面を確認する
- 機能を活かすには社員への働きかけが必要
- 自社で書籍を選定する手間がかかる
Sharelotとは

『Sharelot (シェアロット)』は、株式会社MOCHIが提供する企業向けの電子書籍読み放題サービスです。ビジネス書・実用書をはじめ、専門の技術書やサイエンス、小説など、幅広いテーマで13,000冊以上のラインナップを誇ります。会社が購入した電子書籍を、従業員自身のデバイスからいつでもアクセスできる仕組みで、テレワーク環境でも利用しやすく、紙の本と比較して消毒や貸出管理が不要です。
『Sharelot』の特徴は、書籍への感想や学びを投稿できる「レビュー機能」があることです。社員同士が知見を共有しながら理解を深めながら、ビジネス課題に対する集合知として活用できます。また、社長やマネージャーがどんな本を読んでいるか、同僚がどの本に関心を持っているか、が見える化するため、社員の好奇心や学習意欲を自然に刺激できるのも魅力。社員の学習文化を醸成しながら、組織全体のナレッジを積み上げていきたい企業に向いているサービスです。
おすすめの類似サービス比較表
書籍と社内資料をまとめて管理『BOOK TECH biz』

【Sharelotとの類似点】オンラインの法人向けサービス/電子書籍を扱う/企業が選定した書籍を購入する/ビジネススキルを学べる
【Sharelotとの相違点】自社オリジナル資料をアップできる/学習管理機能がある/購入したライセンス数が貸出可能冊数になる
【こんな企業におすすめ】社員のスキルアップに役立てたい/学びの習慣を支援したい/社内図書を充実させたい/自社専用コンテンツを活用したい
『BOOK TECH biz』は、BOOK TECH株式会社が提供する法人向け電子書籍サービスです。コンピュータ・IT・ビジネス書・自己啓発書・実用書など幅広いジャンルをカバーしており、企業側が選定した書籍を社内図書としてオンライン上で貸し出しする仕組みです。また、自社のオリジナル資料を共有でき、メンバーの学習進捗や理解度までチェックできるため、研修ツールとしての機能も果たします。初回はプラン利用料金が最大2ヶ月間無料になるトライアル期間が設けられており、まずは試してみたい企業にとって導入ハードルが低くなっています。紙の社内図書をデジタルに移行したい企業や、電子書籍の貸出管理を効率化したい企業に向いているサービスです。
家族と一緒に読書を楽しめる『Gakkenブックアップ』

【Sharelotとの類似点】オンラインの法人向けサービス/電子書籍を扱う/ビジネススキルを学べる
【Sharelotとの相違点】学研グループが出版する書籍がラインナップされている/企業・従業員どちらが利用料を負担するか選択できる/1アカウントで5つの端末から利用可能
【こんな企業におすすめ】社員のスキルアップに役立てたい/満遍なく知識を得たい/学びの習慣を支援したい/ワークライフバランスを重視している/社員の家族も利用できる福利厚生を整えたい
『Gakkenブックアップ』は、株式会社Gakkenが提供する企業向けの電子図書館サービスです。学研グループが発行する2,000冊以上の書籍から自由に選ぶことができる仕組みで、1アカウントで5つの端末からアクセスできるため、家族と一緒に利用できます。毎月新刊が追加掲載されるため、いつ利用しても新鮮なコンテンツに触れられるのも魅力。料金は、企業側が費用を負担するか従業員が負担するかを柔軟に選べます。ビジネス書だけでなく料理・旅行ガイドなど生活に役立つ実用書や子ども向けのラインナップも充実しているため、仕事とプライベートの両面を豊かにしたい企業に向いているサービスです。
本の要約を10分でインプット『flier business』

【Sharelotとの類似点】オンラインの法人向けサービス/ビジネススキルを学べる/コンテンツシェア機能がある/音声でも聴ける
【Sharelotとの相違点】本の要約を扱う/オリジナルの要約リストを作成できる/学習管理機能がある
【こんな企業におすすめ】社員のスキルアップに役立てたい/満遍なく知識を得たい/学びの習慣を支援したい/楽しく取り組めるコンテンツがいい
『flier business (フライヤービジネス)』は、株式会社フライヤーが提供する法人向け書籍要約サービスです。1冊10分で読める要約コンテンツを、4,000冊以上ラインナップしています。学んだ内容をシェアできる機能やラジオ感覚で耳から学べる音声機能があるため、社内でコミュニケーションを取りながら、継続しやすい工夫がされています。さらに、管理者が社員に読んでほしい本を選書してリスト化できる機能や、社員の学習状況を管理画面で確認できる機能も備えており、人材育成ツールとしても活用されています。読書に時間を割きにくい忙しい社員が多い組織や、日々のインプット習慣を組織全体に定着させたい企業に向いているサービスです。
【詳しくはこちら】flier business (フライヤービジネス)とは?料金や評判、代替・類似サービス比較5 選を解説
セレクトされた紙の本が届く『オフィス書店』

【Sharelotとの類似点】本に関する福利厚生サービス/ビジネススキルを学べる
【Sharelotとの相違点】紙の書籍がオフィスに届く/企業に合った書籍をセレクトしてもらえる
【こんな企業におすすめ】社員のスキルアップに役立てたい/社内図書を充実させたい/社内コミュニケーションを活性化させたい
『オフィス書店』は、どこでも書店株式会社が提供する、紙の書籍をオフィスに届けるサービスです。担当者が会社の課題や文化をヒアリングした内容をもとに、カテゴリごとの専門家と相談のうえ、セレクトされた書籍が3ヶ月に1度届きます。冊数やセレクト書籍の割合はプランによって異なり、自社で選書をすることも可能。著者本人による読書会の開催も組み合わせられるため、読むだけで終わらない学びの機会を設けられるのが特徴です。電子書籍ではなく紙の本を通じてコミュニケーション活性化を図りたい企業や、選書の手間を外部に委託したい企業におすすめです。
最新情報をキャッチアップ『日経電子版 for 福利厚生』

【Sharelotとの類似点】オンラインの法人向けサービス/ビジネススキルを学べる
【Sharelotとの相違点】日経電子版を閲覧できる/最新の時事・経済動向をインプットする
【こんな企業におすすめ】社員のスキルアップに役立てたい/社員の一般教養を高めたい/満遍なく知識を得たい
『日経電子版 for 福利厚生』は、株式会社日本経済新聞社が提供する法人向けサービスで、30,000社以上の導入実績を持ちます。日経電子版の利用料を会社が負担する【法人契約プラン】と、社員が日本経済新聞の電子版を通常より割引価格で購読できる【団体契約プラン】が用意されています。最新ニュースや朝刊・夕刊に加え、日経記者によるニュースの読み方講座などの学習コンテンツも用意されており、業務に関連する経済・業界動向のインプットを日常的に行えます。転勤やライフスタイルの変化に関係なく全国どこでも利用できるため、福利厚生としての公平性が高いのも特徴です。時事・経済情報のリアルタイムなインプットを重視する企業に向いています。
【詳しくはこちら】日経電子版 for 福利厚生とは?とは?料金や評判、代替・類似サービス比較5選を解説
Sharelotの主なメリット
「読みたい」気持ちを引き出す仕掛けがある
『Sharelot』の大きな強みは、本を導入するだけで終わらない設計にあります。読書ステータス共有機能によって、社内で誰がどんな本を読んでいるか・読みたいと思っているかが一目でわかるため、上司や同僚の読書行動が自然なロールモデルになります。「社長が読んでいる本を自分も読んでみよう」「同僚が気になっている本が面白そう」という連鎖が起きやすく、組織全体の読書習慣の底上げにつながります。また、レビュー機能で感想や学びを投稿することで、読書体験が個人のインプットにとどまらず、社内の共有知識として積み上がっていく点も特徴的です。
テレワーク環境でも公平に利用できる
一般的な電子図書サービスでは、同時閲覧できる人数に上限が設けられているケースが多く、人気の書籍はなかなか読めないという状況が起きがちです。『Sharelot』は、何人でも同時に同じ書籍を利用できる設計のため、タイミングを気にせず読み始められます。また、PCやスマートフォンから閲覧できるため、オフィス勤務者だけでなく在宅ワークや外出中の社員も同じ条件で利用可能です。居住地域を問わず全従業員に公平に提供できる福利厚生として、リモートワーク比率の高い企業にも向いています。
書籍ラインナップのリクエストに対応している
『Sharelot』では、社員や企業が読みたい書籍をリクエストできる仕組みが設けられています。希望書籍がラインナップにない場合は、各出版社への納入依頼を通じて対応します。また、まだ電子化されていない書籍については、絶版・品切れ本の電子化を推進するパートナー企業との連携のもと、電子化を要望できるフォームも設置されています。企業の課題やニーズに合わせた書籍を揃えやすい柔軟性は、画一的なラインナップでは物足りないと感じていた担当者にとって心強いポイントです。
Sharelotのデメリット・注意点
無理なく継続利用できるかコスト面を確認する
『Sharelot』の料金は、本棚に登録する書籍の登録料金と、利用人数に応じた月額料金の組み合わせで構成されています。書籍数や人数によってコストが変動するため、導入前に「何冊程度揃えたいか」「利用人数はどのくらいか」をある程度見積もっておくと予算を立てやすくなります。読書の福利厚生は、単発で十分な効果を得られるものではないため、無理なく続けられるコスト感かを確認しておくと安心です。
機能を活かすには社員への働きかけが必要
『Sharelot』はレビュー投稿や読書ステータス共有など、社内の学びを可視化・共有するための機能を備えています。ただし、これらの機能は社員が自発的に使ってはじめて効果を発揮するため、導入後に「なんとなく入れてあるだけ」になるリスクがあります。管理職や経営層が積極的に利用する姿を見せる、読んだ本のレビューを投稿してもらうよう定期的に促すなど、社内文化として定着させるための継続的な働きかけが必要です。
自社で書籍を選定する手間がかかる
『Sharelot』は読み放題サービスですが、全ラインナップが自動的に社員に提供されるわけではなく、会社が本棚に登録した書籍のみを利用できる仕組みです。そのため、導入時にどの書籍を揃えるかを担当者が検討・選定する必要があります。また、書籍ごとに登録料金が発生する料金体系のため、本棚の充実度とコストのバランスを意識しながら運用していくことになります。まずは厳選した冊数からスタートし、利用状況を見ながら拡充していくとよいでしょう。

執筆者 snaq.me magazine編集部
からだにやさしい無添加おやつの法人向け置き菓子サービス『snaq.me office (スナックミーオフィス)』が運営する、福利厚生専門よみものメディア『snaq.me magazine (スナックミーマガジン)』の編集部です。組織運営に役立つ情報をさまざまに発信していきます。
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