
従業員の健康維持や職場環境の改善を目指す「健康経営」が広がる中、注目されているのが“見えない健康課題”への対応です。とくに、ストレスやモチベーションの変化など、日々の業務の中では把握しにくいコンディションを可視化し、早期にフォローする仕組みづくりが求められています。 こうした背景から、従業員の心身の状態をチェック・分析し、健康管理をサポートする法人向けサービスが続々と登場しています。
今回は、健康管理・ヘルスケアサービスを提供する『バリューHR』を中心に、同様に従業員の健康支援を目的としたサービスを比較しながらご紹介します。自社の課題に合わせたサービス選びにお役立てください。
※本記事の内容は執筆時のリサーチによるものです。閲覧いただいた時点で各サービス内容が変化している場合もございます。料金やプランなどの詳細については各サービス窓口へお問い合わせください。イメージ画像は各サービス・運営会社さまの公式サイトより。
バリューHRとは

『バリューHR』は、健康に関連するサービスを提供する株式会社バリューHRが運営する健康支援プラットフォームです。企業ごとに最適な健康管理・ヘルスケアをワンストップで提供できる点が特徴で、健康診断の予約・結果管理からストレスチェック、保健指導などを一元管理できる仕組みが備わっています。また、自社開発の「カフェテリアプラン」では、企業が従業員にポイントを付与することができ、従業員自らが健康維持・増進に特化したメニューを自由に選んで利用できます。提携先のジムやリラクゼーション、健康食品・サプリメント、健康関連用品など、幅広いサービスがラインナップされているため、従業員の健康を多角的にサポートできます。
さらに、「くうねるあるく+ふせぐ」という生活習慣予防サービスでは、ヘルスリテラシーを高める動画の視聴やウォーキングイベントの開催などができ、取り組み状況に合わせてアイテムと交換できるポイントの付与も可能です。従業員300名までの中小規模の法人は、健診代行・健康支援のパッケージ【VCバリューパック】が利用できるなど、健康経営推進に向けて包括的な支援を行いたい企業におすすめです。
おすすめの類似サービス比較表
多言語対応で利用しやすい『mediment』

【バリューHRとの類似点】企業の健康経営を支援してもらえる/学習コンテンツがある/メンタルヘルスケアに対応している/オンライン診療や専門家のサポートを受けられる/健康診断結果を管理できる
【バリューHRとの相違点】多言語対応している/健康セミナーを受けられる
【こんな企業におすすめ】健康経営に取り組んでいる/社員のヘルスリテラシーを高めたい/多言語対応のシステムを使用したい
『mediment (メディメント)』は、心と体のセルフケアをサポートする法人向けの健康管理システムです。健康診断にかかわる業務負担を削減できるうえ、従業員一人ひとりの健診データ分析やストレスチェックの集団分析を確認できます。また、健康に関するeラーニングコンテンツが用意されており、受講状況の確認もできるため、従業員のヘルスリテラシーの向上にも利用できます。健康診断とストレスチェックがセットになった【スタンダードプラン】、健康診断のみの【ライトプラン】、【ストレスチェックプラン】の3つがあり、目的に応じて最適なプランを選べます。多言語対応サポートをオプションにつけられるため、多言語支援が必要な従業員が在籍する企業も安心です。
アプリで楽しく健康意識を高める『WellWa』

【バリューHRとの類似点】企業の健康経営を支援してもらえる/メンタルヘルスケアに対応している/運動促進に対応している/食生活改善に対応している
【バリューHRとの相違点】オンライン診療や専門家のサポートの提供はない/健康セミナーを受けられる/健康診断結果を管理機能はない
【こんな企業におすすめ】健康経営に取り組んでいる/健康経営優良法人認定を取得したい/定期的に従業員の健康状態をチェックしたい/社員のヘルスリテラシーを高めたい
『WellWa (ウェルワ)』は、「たのしい健康」と「おいしい健康」を通じて、働く人の心身の健康をサポートする法人向けのウェルビーイング支援サービスです。健康管理アプリの提供をはじめ、ヘルシーなドリンクの置き型サービスである『WellStock』や体力測定、オンライン健康セミナーなど、さまざまな角度から従業員の健康を支援するサービスが用意されています。アプリでは、運動や睡眠、食事など日々の記録や、健康に関するデイリーミッション機能、ミッション達成やインセンティブとしてポイントを付与できる機能など、ゲーム感覚で楽しみながら健康意識を高められる工夫がされています。部署ごとで競い合えるイベント機能や健康記録を部署別ランキングで表示できる機能などもあるため、社内のコミュニケーション活性化にも役立つサービスです。
従業員の健康状態を可視化『コンディションサーベイ』

【バリューHRとの類似点】企業の健康経営を支援してもらえる/メンタルヘルスケアに対応している
【バリューHRとの相違点】健康状態を把握するアンケートに特化している/オンライン診療や専門家のサポートの提供はない
【こんな企業におすすめ】健康経営に取り組んでいる/定期的に従業員の健康状態をチェックしたい/運用負担の少ないサービスを導入したい
『コンディションサーベイ』は、株式会社エス・エム・エスが提供する従業員の心身の状態を「見える化」できるアンケートツールです。月1回、従業員に自動配信されるアンケートで、メンタル・フィジカル・エンゲージメントの状態を把握できます。従業員50名以上の企業に義務付けられている年1回のストレスチェックも搭載されており、コンディションサーベイの結果と合わせて一元管理できます。アンケート結果をもとに、課題の分析と解決のための施策を提案してもらえます。定期的に従業員の状態をチェックし、早い段階で不調のサインをキャッチすることで、従業員の休職・離職防止やモチベーション向上のための対策をスピーディに実施しやすくなります。
多角的な視点で健康状態を分析『Dr.CHECK』

【バリューHRとの類似点】企業の健康経営を支援してもらえる/メンタルヘルスケアに対応している/オンライン診療や専門家のサポートを受けられる/健康診断結果を管理できる
【バリューHRとの相違点】健診・勤怠・サーベイのデータからレポートを発行
【こんな企業におすすめ】健康経営に取り組んでいる/定期的に従業員の健康状態をチェックしたい/社員のヘルスリテラシーを高めたい
『Dr.CHECK』は、従業員の心身の状態を分析し、健康リスクを診断する法人向け健康管理システムです。健康診断結果と勤怠データ、サーベイの3つを掛け合わせて、システムと産業医が健康リスクを判定します。健康リスクの高い組織・従業員に対しては産業医からアドバイスや改善のためのレポートを提供してもらえ、リスク改善のためのサポートを受けられます。オプションとして、産業医・保健師とのオンライン面談や健康相談室なども利用可能です。料金は、サーベイ機能のみ利用できる【サーベイ】プランから、すべてのデータを掛け合わせてリスク判定できる【プレミアム】プランがあるため、自社の健康支援の取り組みに合わせて選べることも魅力です。
いつでも相談できる環境をつくれる『HELPO』

【バリューHRとの類似点】企業の健康経営を支援してもらえる/メンタルヘルスケアに対応している/運動促進に対応している/オンライン診療や専門家のサポートを受けられる
【バリューHRとの相違点】チャット形式で気軽に相談できる/健康診断結果を管理機能はない
【こんな企業におすすめ】健康経営に取り組んでいる/従業員満足度を向上させたい/運用負担の少ないサービスを導入したい
『HELPO (ヘルポ)』は、従業員の健康相談やオンライン診療をスマホで気軽に受けられる法人向けのヘルスケアサービスです。医師・看護師・薬剤師の専門チームにチャット形式で24時間365日相談ができるため、体調に不安を感じたときもすぐにアドバイスを受けられます。さらに、職場や自宅で受診できるオンライン診療にも対応しており、処方された薬も自宅または薬局で受け取り可能です。そのほかにも、歩くだけでポイントが貯まりPayPayポイントに交換できるプログラムや、自分の健康情報を確認できるマイカルテ、市販薬やサプリを購入できるHELPOモールなどのサービスも。日常的な健康不安に寄り添い、健康意識を高められるため、従業員満足度の向上や健康経営に取り組みたい企業におすすめです。
バリューHRの主なメリット
導入が手軽で企業規模を問わず始めやすい
『バリューHR』は、健康診断の予約・結果管理からストレスチェック、保健指導までを一元管理できるクラウド型サービスのため、特別なシステム構築や専門人材が不要です。導入時は既存業務との連携や運用方法も丁寧にサポートしてもらえるため、人的リソースが限られる中小企業でも無理なくスタートできます。また、ニーズに合わせて必要な機能を選べるので、自社の健康管理体制に最適な設計が可能です。
健康経営をトータルでサポートできる
健康診断やストレスチェックといった基本施策に加え、特定保健指導や保健師との面談など、従業員の健康を多面的に支援できるのが『バリューHR』の強みです。さらに、「カフェテリアプラン」では従業員が自由に健康関連サービスを選べたり、「くうねるあるく+ふせぐ」サービスでの健康維持・増進への取り組みに応じてポイントの付与ができたりと、従業員の負担が少なく、楽しみながら健康意識を高められる工夫もされています。従業員の自発的な健康行動を促しながら、健康経営を推進できるサービスといえます。
従業員の満足度や定着率の向上に寄与
一人ひとりのライフスタイルや健康状態に応じた支援が可能な『バリューHR』は、従業員の安心感や会社への信頼感を高め、エンゲージメント向上にもつながります。自身に合ったサービスを選べる「カフェテリアプラン」や、健康施策の透明性が高まることで、働きやすさや企業への満足度も向上。結果として、離職率の低下や人材の定着にも貢献することが期待されます。
バリューHRのデメリット・注意点
運用管理に一定の工数がかかる
『バリューHR』は多機能である一方、健康診断やストレスチェック、カフェテリアポイントなど各機能を適切に活用するためには、社内での運用体制や管理ルールの整備が必要です。特に導入初期は設定作業や従業員への案内などに手間がかかるため、担当者の工数が増える可能性があります。スムーズな活用のためには、導入前に担当者の役割分担や社内の運用フローを明確にしておくことが重要です。
従業員の利用が進まない可能性がある
多様なサービスが揃う『バリューHR』ですが、従業員が仕組みを十分に理解し、活用するまでには一定の時間がかかる場合があります。とくに「カフェテリアプラン」など自由度の高い制度は、案内が不十分だと利用率が伸び悩むことも。社内での説明会やQ&Aの整備など、導入後のフォローアップが重要です。定期的に利用状況の確認と社内周知を行い、制度を「使ってもらえる環境」を整えることが、運用成功のカギとなります。
企業規模によってはコストが負担に
『バリューHR』は豊富な機能を有する一方で、利用人数や機能の範囲によってはコストが一定以上かかる可能性があります。健康経営や人的資本への投資としては有効ですが、導入目的が明確でない場合や、利用が一部に偏ると費用対効果が得られにくくなります。とくに中小企業では、必要な機能に絞って段階的に導入するなど、無理のない運用計画を立てることが重要です。

執筆者 snaq.me magazine編集部
からだにやさしい無添加おやつの法人向け置き菓子サービス『snaq.me office (スナックミーオフィス)』が運営する、福利厚生専門よみものメディア『snaq.me magazine (スナックミーマガジン)』の編集部です。組織運営に役立つ情報をさまざまに発信していきます。
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