
企業における情報セキュリティへの意識が高まる中で、従業員一人ひとりのリテラシー向上が重要な課題となっています。特に、ISMSやPマークの取得・運用に取り組む企業では、社内教育や運用体制の整備が求められています。そんな中で注目を集めているのが、セキュリティ教育やコンプライアンス運用を推進できるクラウド型サービスです。
本記事では、情報セキュリティやコンプライアンスに特化した学習サービス『セキュリオ』を、5つの類似サービスと比較しながらご紹介します。情報セキュリティ対策の内製化を検討されている場合の検討材料としてご活用ください。
※本記事の内容は執筆時のリサーチによるものです。閲覧いただいた時点で各サービス内容が変化している場合もございます。料金やプランなどの詳細については各サービス窓口へお問い合わせください。イメージ画像は各サービス・運営会社さまの公式サイトより。
セキュリオとは

『セキュリオ』は、LRM株式会社が提供する情報セキュリティ教育に特化したクラウドサービスで、2,200社以上の導入実績を誇ります。従業員向けのeラーニングを通じて、ISMSやPマーク運用における教育体制の整備を支援し、社内全体のセキュリティリテラシー向上に寄与します。提供されている教材は、情報セキュリティやコンプライアンスに関する最新のトピックをカバーしており、法改正や社会情勢に即した内容が定期的にアップデートされるのも特長です。また、標的型攻撃メールやフィッシングメールを用いた訓練機能も搭載されており、従業員が実践的な体験を通じて知識を定着させることができます。
さらに、学習の進捗や効果測定も管理者側で簡単に確認できるため、教育のPDCAを回しやすい設計となっています。セキュリティ対策を強化したい企業や、従業員教育を通じて事故リスクを未然に防ぎたい組織におすすめのサービスです。
おすすめの類似サービス比較表
多言語対応でグローバル企業に最適『KnowBe4』

【セキュリオとの類似点】セキュリティ教育に特化/受講状況を可視化できる/フィッシングメール訓練が可能
【セキュリオとの相違点】グローバル対応に強い/多言語コンテンツが豊富
【こんな企業におすすめ】社員の情報リテラシーを高めたい/海外拠点を含む教育体制を整えたい/英語教材を活用したい/実践的な訓練を重視したい
『KnowBe4』は、米国発のセキュリティ意識向上プラットフォームで、世界60,000社以上への導入実績を持つサービスです。フィッシングメールを模した擬似攻撃訓練と、従業員向けのeラーニングを組み合わせた実践的な教育スタイルが特徴。コンテンツは40以上の言語に対応しており、グローバル展開する企業にも適しています。管理者は受講状況やテスト結果を一元管理でき、組織全体のリスク可視化にも活用可能。英語を含む多言語でのセキュリティ教育を行いたい企業や、海外のサイバーリスクにも備えたい企業におすすめです。
攻撃者視点の訓練で実践力を高める『AironWorks』

【セキュリオとの類似点】セキュリティ教育に特化/フィッシングメール訓練が可能/受講状況を可視化できる
【セキュリオとの相違点】AIを活用したリアルな訓練が中心/eラーニング教材は限定的
【こんな企業におすすめ】社員の情報リテラシーを高めたい/実践的な訓練を重視したい/最新の攻撃手法に備えたい/従業員のリスク感度を高めたい
『AironWorks』は、AIを活用した標的型攻撃メール訓練を中心に、実際のサイバー攻撃に近いシナリオで従業員のセキュリティ意識を高めるセキュリティトレーニングサービスです。攻撃者視点で設計された疑似攻撃により、受講者は「なぜ引っかかったのか」「どこで気づくべきだったのか」をリアルに学ぶことができます。また、企業ごとのリスク状況に応じた訓練シナリオのカスタマイズが可能で、学習後には行動変容の測定レポートも提供されます。eラーニングというよりは「体験型セキュリティ訓練」に近く、従業員の危機意識を高めたい企業に最適なサービスです。
組織全体のセキュリティ人材育成を支援『GSX』

【セキュリオとの類似点】セキュリティ教育に特化/受講状況を可視化できる/研修後の効果測定が可能
【セキュリオとの相違点】コンサルティングメニューが豊富
【こんな企業におすすめ】社員の情報リテラシーを高めたい/専門性の高い教育を実施したい/研修からコンサルまで一貫して依頼したい/セキュリティ人材を育成したい
『GSX (グローバルセキュリティエキスパート)』は、サイバーセキュリティ教育やコンサルティングに強みを持つ企業で、企業のセキュリティレベル向上を総合的に支援しています。教育領域では、LMS型のeラーニングサービス『SecuLMS』や、インシデント対応を想定した実践型トレーニング、情報セキュリティ基礎研修など、多彩なメニューを提供。個人の理解度や職種に応じてプログラムを選べる柔軟性も魅力です。eラーニングと集合研修のハイブリッド活用も可能で、現場で即戦力となるセキュリティ人材を育成したい企業に適しています。
コンプライアンス教育に特化した動画教材『情報漏えい防ぐくん』

【セキュリオとの類似点】セキュリティ教育に特化/受講状況を可視化できる/クラウド型で導入が簡単
【セキュリオとの相違点】教材は動画中心でカスタマイズ性は低い
【こんな企業におすすめ】まずは手軽に情報セキュリティ教育を始めたい/コストを抑えたい
『情報漏えい防ぐくん』は、情報漏えいやSNSリスク、ハラスメント対策など、従業員が最低限身につけておくべきコンプライアンス知識を、わかりやすい動画で学べるクラウド型の教育サービスです。3分程度の短尺動画で構成されており、スマートフォンやPCでいつでも視聴可能。全社員が同じ内容を短時間で効率よく習得できるため、社内教育の標準化にも役立ちます。受講結果は管理画面で確認でき、受講証明書の発行も可能。まずは教育コストを抑えながら社内リテラシー向上に取り組みたい企業におすすめのサービスです。
幅広い分野を網羅した学習が可能『トレノケート』

【セキュリオとの類似点】セキュリティ教育に対応/受講状況を可視化できる/eラーニング形式での受講が可能
【セキュリオとの相違点】セキュリティ分野以外の教材も提供している/実践訓練や演習機能は限定的
【こんな企業におすすめ】セキュリティ教育とあわせて人材育成全般を強化したい/体系的な研修カリキュラムを構築したい/研修の外部委託を検討している
『トレノケート』は、ITスキルやビジネススキル、セキュリティ、マネジメントなど、幅広い分野の研修を提供する国内有数の人材育成企業です。情報セキュリティに関する講座も豊富で、ISMSやサイバーセキュリティの基礎を学べるeラーニング講座が多数用意されています。専門講師による集合研修やライブ配信、自己学習型の動画教材など、受講スタイルの選択肢も多彩。セキュリティ教育だけでなく、従業員の総合的なスキル向上を目指す企業に適したサービスです。
セキュリオの主なメリット
クラウド型で導入しやすく、運用もシンプル
『セキュリオ』は、クラウド型の情報セキュリティ教育プラットフォームのため、システム構築や専用ソフトのインストールは不要。アカウント発行後すぐに利用を開始でき、ID数や対象部署の範囲も柔軟に設定できるため、小規模な部門単位での導入から全社展開まで段階的に進めやすい点が魅力です。操作もシンプルで、ITリテラシーに不安がある企業でも安心して利用できる設計となっており、情報セキュリティ教育の第一歩として取り入れやすいサービスです。
フィッシング訓練と学習進捗管理が一元化できる
『セキュリオ』では、動画の視聴だけでなく、標的型攻撃メールを模した擬似フィッシング訓練を実施でき、従業員の理解度やリスク感度を高める実践的なセキュリティ教育が可能です。さらに、管理画面では受講状況や訓練結果を一元管理でき、対象者へのリマインド配信やCSV出力にも対応。セキュリティ教材の提供から効果測定、フォローアップまでをまとめて行えるため、担当者の運用負担を大幅に軽減できます。
情報リテラシーを日常的に高められる設計
セキュリティ教育コンテンツは、短時間で視聴できるマイクロラーニング形式を採用。通勤時や業務の合間など、スキマ時間を活用して気軽に受講できるため、負担なく情報リテラシーの向上を促せます。加えて、受講対象者に合わせた講座のカスタマイズや対象グループごとの配信設定も可能。知識をインプットするだけでなく「身近なリスク」として理解しやすい設計になっており、従業員の自発的な学習を推進したい企業におすすめです。
セキュリオのデメリット・注意点
学習意欲と定着のための働きかけが必要
『セキュリオ』は、企業ごとに教育計画を柔軟に設計できる反面、学習を進めるための強制力はありません。そのため、受講対象者に学習の必要性を自覚させ、継続的に取り組ませるには、管理者側からの適切なフォローや社内での啓発活動が不可欠です。学習の効果を最大限に引き出すには、導入後の運用設計や社内コミュニケーションの工夫が求められます。
インタラクティブな学習体験には非対応
『セキュリオ』は、動画視聴とテスト・訓練を中心としたeラーニング形式のため、集合研修のようなリアルタイムでの質疑応答や、受講者同士のディスカッションといった双方向のコミュニケーション機能は備わっていません。受講者の理解を深めたり、学んだ知識を職場で活用させたりするには、管理職による声かけや、社内での振り返りの場の設置など、組織内でのアウトプット機会を設ける工夫が必要です。
高度な専門分野や業種特化型の教材は少ない
『セキュリオ』は、情報セキュリティやコンプライアンスを中心とした基礎教育に強みを持つ一方で、医療業界や製造業など特定業種に特化した専門的な教材のラインナップは限定的です。また、高度な技術者向けのセキュリティ演習や、業務フローと密接に連携した教育コンテンツなども原則自社での用意が必要になります。自社の業種・職種に合った学習コンテンツを提供したい場合は、外部サービスとの併用や自社教材の活用を検討するとよいでしょう。

執筆者 snaq.me magazine編集部
からだにやさしい無添加おやつの法人向け置き菓子サービス『snaq.me office (スナックミーオフィス)』が運営する、福利厚生専門よみものメディア『snaq.me magazine (スナックミーマガジン)』の編集部です。組織運営に役立つ情報をさまざまに発信していきます。
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